人気ブログランキング | 話題のタグを見る

長期入院後症候群

退院して1ヶ月間が経とうとしている。
ここにきてちょっと困ったことになっている。
食べ過ぎる、眠すぎる、足腰が痛い、などの諸症状が進んでいて、やたらと太ってしまった。
亭主に言わせると「腰にタイヤ巻いてるみたい」
いや、人に言われなくても自分でこの酷さは自覚しているというものだ。
入院前の呼吸困難や激しい鬱などの症状は不思議なくらいなくなったのだけれど、今ある症状は長期の入院生活が祟っているとしか思えない。
思うようなものが食べられなかたこと、眠ればその間とりあえず症状が軽減することに加えて、5ヶ月間ほぼ寝たきりだったのがリハビリもなしに日常に戻されたことが要因だろう。
本当に奇跡のようにのたうちまわる症状がなくなったので、つい浮かれてあれこれ自分に課していたのがかつてとは違った形のストレスになったと思う。

諸悪の根源は食べ過ぎることで、起きている間はずっと何か食べている。ゆえに太って余計足腰が不自由になる。だから眠ってばかりいる。全く吐いても食べるのだから始末に負えない。

もうここでなんとかしないと、また入院することになってしまう。
今日から今日からとダイエットを試みたのが全くダメだが、もうこれ以上思うように動けなくなることは恐怖なので、今日のお昼ごはんの後からは煮干しをちょっとかじっただけだ。
まずは「少ししか食べない」ことにするしかない。
自分は食べなくても亭主の食事はちゃんと作りたい。

毎日の三度の食事は、今の所何とかやっている。
いろいろな方角から、入院後症候群を克服するためにもう少し頑張ってみよう。



# by derumaku | 2021-04-14 16:00

懸案事項

退院して二週間も過ぎ、そろそろ日常を怠けないように過ごしたいのだけれど、未だにグダグダしている時間が多い。
頑張るのは1日の中で3時間くらいかな。
最近ちょっと脈が気になってきたので、ここで踏ん張らずに亭主の留守をいいことに今日も眠りまくっていたが、寝ようと思うといくらでも眠れるのが少々怖い。
で、懸案事項のうちハーブ関連をゆっくりと始めているんだけれど、おかし作りも始めた。
お菓子作りはうちの生業だったから亭主が力任せに作るのには追いつかない。パンも自家製の小麦でおいしく焼いてくれるので私が出る幕がなかった。
でも子供が小さい頃は薪ストーブで鍋焼きのパンをおいしく作ったんだけど。
で、次男が生業を継いでくれたので、もういいかな、と温存していたお菓子作りの本を本棚から出してみた。
材料は工房に行けばなんでもある。
今の所、手始めに自家製かぼちゃのマッシュの冷凍を解凍してクマの形に抜いてクッキーを作ってみた。ベジバターとひまわりの種入りのと自家製菜種油入り。
なーんかイマイチなんだよね。
自家製小豆のこし餡で水羊羹も作ったけど、寒天の量を間違えたらしくて、これもイマイチ。
ちょっと謙虚に勉強してみようという気になったのだな。(いい本は次男が工房に入るようになって彼にあげてしまったのだけれど。)
懸案事項_a0337998_18383120.jpg

何れにしても、とにかく30年ほどやりたくてもやっていなかったことをやろうとワクワク。
だってもうすぐ70になるんだよ。楽しいことしかしないんだ、これからは。


# by derumaku | 2021-04-03 18:41

出所

5ヶ月間の入院を経て、退院してから一週間が経った。

今日は亭主がレースで留守なので朝寝を決め込んでいたのだけれど、病院では毎朝6時頃起きていたので、結構早いうちに目が覚めてしまった。

でも、今日あたりちょっと休んだ方がいいよ、と自分を宥めて9時過ぎまで眠り、自家製の全粒粉のカンパーニュにベジバターと亭主手製のさらし餡をたっぷり塗って3枚も食べた。

美味しかった。

退院してからむやみに食べる。ひっきりなしに食べる。
病院の給食は、はっきり言って貧相で、味覚と腹具合がいつも欲求不満で、毎晩眠剤を飲んでから眠りに落ちるまでの時間があれも食べたい、これも食べたいと
やたら辛かった。

帰って来れば、うちは食品加工業なので、食べるものはいくらでもある。入院する前より今はかなり体調が良くなっているので、自分でデマンドバスに乗って食べたい物を買いに行くこともできた。

当然の摂理で入院時より一気に体重が増え、それでも常にお腹を満たしていないと落ち着かないという、ちょっとこれはこれで面倒なことになった。

しかし、薬の副作用と運動不足で万年便秘になっていたのが、今、家事程度で大した運動をしているわけでもないのに、食事が変わって毎日何度も排便がある。

ありがたいことではないか。

ありがたい。大丈夫。
この言葉を何度も念じて、今日まで来た。

出所_a0337998_17275064.jpg

作業療法の書道で書いた自分の思い。
生きている実感が溢れていて、自分の根底が変わったような気がする。

# by derumaku | 2021-03-27 17:28

どっちもどっち

昨日、嫁のSちゃんが孫のMくんを連れ 私の部屋に来ておしゃべりをしていった。
「けーこさんの動きを見てるととっくに入院レベルですよ。」というのを聞いて
やっぱ入院しかないか と思い、今朝早くから呼吸が苦しかったので、こりゃ
どうやっても入院だと思ったけれど、お昼ご飯のあと爆睡したら、目覚めた時
ふっと体が楽になっている。
呼吸もやや普通になっている。

治った!!と思うのもつかの間、急にお腹が空いてお昼のパスタの残したのを
平らげたりしているうちに、だんだん脈が早く高くなり、呼吸も大変になって
きた。
一瞬だけど楽な状態を味わったあとだけに、もう勘弁してくれと切実に思った。

入院してこれが楽になるのなら、様々なプレッシャーがあっても喜んで入院する
のだけれど、入院するとさらに悪くなる、というのが 私と副院長の一致した意見
なのだ。

ならばなぜ入院を希望しているのか、といえば、私の代わりに炊事と洗濯をして
毎週の外来に遠方まで運転してくれている夫の負担を考えるからで、他に理由は
ない。

言ってみれば、私たち夫婦と同じ年代の友人たちは認知症になってしまった親の
介護に追われているケースが結構ある。

私が認知症になったら、夫はどうするかといえば、今かかっている病院の
1、2階にある療養病棟に入院させることになっている。

一級精神障害者である私は、高齢者でもあるので入院費は全額還付されるのだ。
これは大きい。

だから、夫は私の認知症は怖くなく、今の炊事洗濯が苦になるのだ。

割り切ってもらえないだろうか。
認知症の面倒を自宅でみるよりははるかに楽なのだし、入院費が還付される
一級障害者であるために私は とんでもない病状に苦しんでいるのだから。

コロナでトレラン(山岳マラソン)のレースもほとんどが中止になっているので
、私は私で たまに開催されるレースには、文句を言わずに夫を送り出している。

一人になるとヤバイ病状になるのを承知で。

昨今、味覚を感じることが多くなって、それを夫に伝えると「治ってきたんじゃ
ないか。」と嬉しそうだった。

そう、治りかけているのかもしれない。

だったら、様々なプレッシャーを抱えて入院する必要はない。
というより入院しないほうがいい。

明日は私の担当医である副院長の診察(外来)の日だ。
とにかく入院を希望してみようと思ったが、この病状で、もしOKされたら
どうだろう。

様々な人間関係も含めて監禁生活のような入院は避けるべきなのだろう、と
思った。

何より寝たきりの今の病状で入院したらもう帰れないではないか。

# by derumaku | 2020-10-14 20:20 | 日々のこと

入院

昨日は自宅療養中の容態について書いたのだけれど、夫が言うように、自宅療養
ではこの病気が治らなくて 入院すれば治るのか。

否。

入院した方がストレスが多い。
私の病名はうつ病だけれど、不安神経症も併発している。なのに、ストレスの
多い入院生活を送ってこの厄介な病態が良くなるとは考えにくい。

例えば,入院するとこうして人の迷惑もなんのその、ブログで愚痴ることもでき
なくなるし、1日のタイムスケジュールも病院側が決めた一律のものに従わなく
てはならない。

普通の病気で入院した場合と精神病院に入院した場合とでは、ちょっとわけが
違う。
日中はパジャマや病衣で過ごすのではなく、私服を着ることになっている。
洗濯は自分でするので、例えば今の季節に衣替えも考えて十分な着替えを
用意することは、病状が重い時は本当に応える。

また看護師の個性も強いので、時には謂れのないことで叱咤されることもある。
はっきり言って、障害者いじめである。

スマホもラジカセも持ち込み禁止で、一階の受付から4階の静養病棟にたどり
着くまで、看護師の付き添いのもと、何度も鍵を開け閉めしてもらわなくては
ならない。

それでも、まだコロナ過の前は届け出などをちゃんとして、担当医が許可すれば
以外と自由に外出ができたのだけれど、今は外出も面会も禁止である。

食事もいわゆる給食なので好き嫌いなど言うわけにいかず、肉を好まない私
なんかは、嫌なら食うな、の世界で往生している。このことは一般の病院でも
同じだけれど私が行っている病院の食事は、某日赤の精神科のそれと比べて
かなり粗末である。

食べる事しか楽しみのない体が健常な精神障害者には悲しいことだと思う。

また、事務関連には粗相が多くて、預けたお金などわからなくなることも
一回の入院で何回かある。

「普通、こういうことはないでしょ。」と言うと、「ここは精神病院だよ、
普通でないことが普通なんだよ。」と仲の良い患者に言われたこともある。

最もなことだ。
結局退院してからの一ヶ月間の通院で病状は限りなく底に落ちていくも、まだ
入院すればなんとかなるとは思えないのだ。

で、治らなかったら、どうなるのかと言うと、年齢によっては一階、二階の
療養病棟で痴呆やアルツハイマーの患者とともに入院するか、若いと薬で症状を
押さえ込んで静養病棟での入院を続ける。
だから私と同じ4階の病室には、入院生活が10年
だの15年だのいう人が何人もいて、垂れ流しの人も多くいる。

だから毎回入院するたびに、今度はもう帰れない、と思うのが常である。

ただ、入院すれば夫の負担は軽くなる。毎週、遠方のこの病院に通うだけでも
大変なのに それがなくなり、食事や洗濯の負担もなくなるのだから。

# by derumaku | 2020-10-13 20:00 | 日々のこと